*OLと勇者とその仲間たち(仮) 2*
*OLと勇者とその仲間たち(仮) 2*
~現実は違った~
所要時間約8分
ケイ…OL。社畜。廃人ゲーマー。
日頃の鬱憤でゲームをするのが日課。
ヴェスター…勇者。魔王を倒すために旅をしてる。みんなに優しくとてもイケメンのはずだが、
本当はとても腹黒、ドS。他の仲間達は下僕と思っている
シャルエット…魔法使い。みんなのお姉さん的存在。とても頼りになる存在ではあるが実は勇者によってただのドMなお姉さんになる。
フランシス…僧侶。綺麗な顔立ちで魔法を使う時の声はかなりの美声。が、ただの女たらし、チャラ男。料理が得意。
ローライズ…遊び人。遊び人という職業に反してかなりのネクラ。ショタ。いつも馬車の端っこで体育座りしている。
注意:名前がない所はOLの心の声です。そのままOLの人が読んでください。
○○○○に関してはアドリブです。罵ってください。
↓こちらは上演時にお使いください。
*OLと勇者とその仲間たち(仮) 2*~現実は違った~
作:速見誠人
ケイ:
ヴェスター:
シャルエット:
フランシス:
ローライズ:
https://seito910.theblog.me/posts/38317208
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シャル:はぁい、ヘインズ村へ到着ですぅ。
ヴェス:ん~やっぱ魔法のじゅうたんは使えるねぇ…どっかの使えない魔法使いとは大違いだな
シャル:はぅぅ!勇者様ぁもっと罵ってくださいぃぃぃ!
ケイ: ……。
ヴェス:あれ?大丈夫?もしかして酔ったとか?
ケイ:す…
ヴェス:す?
ケイ:す、す、す、すっごーーーい!
これがあの魔法のじゅうたん!?本当に宙に浮いているんだね!!
ずっとゲームしながら乗ってみたいと思ってたんだよ~いやぁ夢が叶ったよ。うん!
ヴェス:そっかそっかよかったね。あははテンション高いなぁ。
ケイ:そりゃそうでしょ!だって自分の好きなゲームだし、何より魔法のじゅうたんなんて現実世界で乗れるわけないもん!
ヴェス:うんうん、名残惜しいのはわかるけど先に進まないからそろそろ下りてくれないかな?
ケイ:あ…。はい、すみません。
ヴェス:お姉さんがいた所は魔法のじゅうたんとかなかったんだね、だったらはしゃぐ気持ちわかるし。
でもよかったよ。絨毯に乗った時はそれこそ死んだような顔してたから心配してたんだよ?
ケイ:す、すみません。
ヤバいめっちゃ恥ずかしい。年甲斐もなく何はしゃいでんのよあたし……
ヴェス:ほらお姉さん、下りるときけっこう揺れるから気を付けて?はい、手どうぞ。
ケイ:どうも…
~あぁもう無理~エスコートされるとかぁーーーー!無理、恥ずかしくて死ぬ…
シャル:むぅ~勇者様ぁずるい~。あたしも~エスコートされたいですぅ。
ヴェス:もう○○○○邪魔。早く前歩いて。
シャル:あん冷たい!じゃあ宿屋向かいますよぉ。
シャル:到着ですぅ!みんなぁただいまぁ~。
フラン:あ、おっかえり~、何か探しに行くって言ってたけど見つかったの?
ヴェス:うん、見つかったよ。ほらお姉さん♪
ケイ:あ…はい、どうも…。
フラン:っっつ!?
ケイ:ん?ちょっと待って?探しに行くってあなた、あたしがここに来る事わかっていたの?
ヴェス:ん~わかってたし…俺が呼び出したというか。
ケイ:呼び出した!?それってどういう事…
フラン:(被るように)今日この時俺は貴方に出会えた事を神に感謝します。
…初めまして素敵なお姉様。僧侶のフランシスと申します。以後お見知りおきを…
ケイ:あ、はい。えと、よろしくお願いしますフランシスさん。
フラン:ノンノン、俺の事はフランと呼んで…
何か困った事があったらいつでも頼ってくださいね。…あぁっ!!俺とした事が何たる事。貴方のお名前を聞いていなかったなんて。お名前を聞かせていただけますか?
ケイ:あ、はい…ケイです。
フラン:ケイちゃん!あぁなんて素敵な名前なんだ…
これは運命。俺は確信したよ。俺たちは出逢うべく出逢ったんだ。
ねぇケイちゃん何が好きなのかな?俺料理もできるから好きな物あるなら作ってあげられるよ。どういった物が好きかな?
ケイ:え?え~と…そうですねぇ、あ、あはは…
ヴェス:はいはい。いつものパターンはいいから。はい次~
フラン:ちょっ!お前それは酷くない??もっとケイちゃんと話させろよ~
ヴェス:とりあえず次控えているからね~その後ゆっくり話しなよ。邪魔(蹴り)
フラン:がはっ!!(倒れる)
ヴェス:えーと次は…あれ?リーとダメ賢者は?
ロー:…お腹空いたから食べ物探してくるって出かけて行ったよ。コッペンも引きずられながら…
ヴェス:はぁ、またか。まぁそのうち戻ってくるだろ。じゃあお前だなロー。ほら挨拶して。
ロー:うん……ローライズ。遊び人。よろしく…
ケイ:え?この子?遊び人?
ヴェス:うん、そうだけど?
ケイ:なんか遊び人って感じじゃないんだけど…あたしが知っている遊び人はもっと明るくてちゃらんぽらん?的な。こんな引きこもりな感じじゃなかったような。
ロー:…イメージちがくて、こんな奴でごめんなさい。
ケイ:……。
ロー:よく言われるし。別に慣れてるからいいけど…
ケイ:あ、あの。こちらこそごめんなさい。
別にそういうつもりで言ったわけじゃないからね。なんかそのごめんなさい。
ヴェス:あぁ気にしなくていいよ。ローはいつもこんな感じだから。いちいち気にしてると疲れるよ?
ケイ:あ、はい…。
シャル:そうですよぉ、根暗ですけどすごくいい子なんですぅ~。不思議な踊りとかでMP下げてくれるし、踊りは変ですけどねぇ♪
ロー:……好きであんな踊りしてない。
ヴェス:まぁまぁ。でもあの踊りのおかげで僕らは助かってるからさ、ね。
ロー:…僕役に立っているの?
ヴェス:やっぱりねMPが多い面倒な敵がいた時はさ、下げてくれるとすぐ魔法使えなくなるから倒しやすくなるしね。他にもいろいろな役に立つ呪文も踊りも持っている。ほんと役に立っているよ。
ロー:そ、そっか。うん、僕役に立っているのか…えへへ
ヴェス:そう役には立っている。たださぁ…弱いよね?すぐ死にそうになるしさぁ、どのタイミングで使ったらいいかわからないんだよね。もっと頑張って強くならないとな。
じゃないといつまで経っても馬車から出られないぞ☆使わなくなっちゃうかもなぁ。
ロー:……ごめんなさい。
シャル:ゆ、勇者様ぁ泣かせちゃ駄目ですよ。まだ子供なんですから。それより私を罵ってくださいよぉ。
ヴェス:子供とか関係ないよ。要は使えるか使えないかだろ?てか○○○○何それ、気持ち悪いからあっち行って。
ロー:うぅ…が、がんばって使えるようになるから…。
もっとがんばる…から…うぅ…うえーん。
シャル:あぁん勇者様ったら?
ほらロー。あっちで美味しいお菓子食べよ~さっきねぇケーキ作ったの♪だから元気出して!
ロー:うん…行く。
ケイ:ねぇ勇者様?
ヴェス:ん?
ケイ:いつもこんな感じ?
ヴェス:ん~そうだね。こんな感じ。まぁすぐ慣れるよ。あシャル。俺も食いたいからそっち行くよ。
やっぱり違うこんなの。この勇者は私が思い描いてたキャラじゃない。他のキャラも私が思っていたキャラと全然違う。
後のキャラもまた違うのかな…とりあえず二人が帰ってくるまでおとなしく待つ事にした。
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