*OLと勇者とその仲間たち(仮)*

*OLと勇者とその仲間たち(仮)*

~ゲームの世界へようこそ~

所要時間約8分


ケイ…OL。社畜。廃人ゲーマー。

日頃の鬱憤でゲームをするのが日課。

ヴェスター…勇者。魔王を倒すために旅をしてる。みんなに優しくとてもイケメンのはずだが、

本当はとても腹黒、ドS。他の仲間達は下僕と思っている

シャルエット…魔法使い。みんなのお姉さん的存在。とても頼りになる存在だが実は勇者によってただのドMなお姉さんになる。

注意:名前がない所はOLの心の声です。そのままOLの人が読んでください。


↓こちらは上演時にお使いください。

*OLと勇者とその仲間たち(仮)*~ゲームの世界へようこそ~

作:速見誠人


ケイ:

ヴェスター:

シャルエット:


https://seito910.theblog.me/posts/38317172

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ケイ:あ~あ今日も疲れたなぁ…あのクソ上司腹立つわぁ。ゲームの中でならボッコボコにできるのに…あーイライラする~さっさと部屋着に着替えてゲームしよ!

ケイ:ん~勇者はほとんどカンストしているし、魔法使い、僧侶、格闘家もか。後は遊び人…賢者…

ケイ:あ~やっぱコントローラーのかちゃかちゃ音が心地いいわぁ♪落ち着く~

ケイ:いいなぁ…ゲームの主人公はみんなに認められるしイケメンだし。なんでもできるし強いし本当にチートだわ…はぁ羨ましいなぁ。

ケイ:ほんとこういう風になれたらいいのに……。

ヴェス:---なんなら入ってみる?

ケイ:え?何…今の声。

ヴェス:---どれだけ大変か入って確かめてみなよ

ケイ:え?え?何…何なのーーーーー!!

キャーーーーーーーー!!

ケイ:いったーーーい。もう何。

え?ここはどこ?…あ、あたしの部屋は?

ケイ:ふふーんこんな時でも携帯持ってるあたしさすが♪

ここはどこですか~?て、え、うそ…圏外?

ケイ:なんなのここ…一面野と山ばっかじゃない。

と、とりあえず歩いてみよう。

:1時間後歩いてみるが、山山山!原原原!

ケイ:はぁうろうろ歩いてはみたけど…景色が変わらない。つ、つかれたぁ。

ケイ:あーーーーもうこれからあたしどうしたらいいのよ~!

もうないわぁ絶望した…orz

ヴェス:おーい、こんなとこいると魔物に襲われちゃうよ。

ケイ:どなたか知りませんがそんなの知りません。魔物だろうがどうでもいいんでほっといてください。

ヴェス:いや本当にそんなとこいると危ないから、それになにかあったんなら話聞くよ?

ケイ:だからどうでもいいって言ってるじゃないですか。ほんとどっか行ってください。

ヴェス:あらら~困ったね、どうしよっかなぁ。

ケイ:全然困ってるように聞こえないんですけど。もうそっとしてもらえません?ウザいです。

ヴェス:ウザいって(失笑)…あぁそっか。でもこれ言ったらわかってくれるかもねぇ。

ヴェス:…ヴェスター

ケイ:え?その名前は…!?

:振り返ればさっきまでやっていたゲームの主人公が笑顔で立っていた。

ヴェス:俺はヴェスターだよ、よろしくねお姉さん。

ケイ:へ?どういうこと?あなたは私が知ってる限り…あのゲームの主人公の勇者よね?うん。なんで…まさか夢?

ヴェス:夢なんかじゃないよ、ここはそのゲームの世界だからさ♪

ケイ:ゲームの世界…?

ヴェス:そう、ゲームの世界。だから君もこのゲームのキャラクターになったのさ。ほらステータス出てるでしょ?

ケイ:ステータス?え?いつの間に!

あたしの横に小さいステータス画面が出ていた。

てかLv14って何基準よ、中途半端じゃんこれ。

シャル:あ~もう~勇者様ぁ~待ってくださいよぉ。

ヴェス:(舌打ち)もう追いついたか

後ろを振り返ればコイツも見た事がある、魔法使いだ。

名前はなんだっけ?

シャル:う~酷いですぅ勇者様ぁ~何も置いて行かなくていいじゃないですかぁ。

ヴェス:うるさいよ、下僕。それに普通に走らなくても魔法のじゅうたんで来ればよかったじゃないか。帰りも楽だし。

シャル:あーーーそっかぁ!さすが勇者様ぁ頭がいいですぅ~(ぎゅ~)

ヴェス:はいはいわかったから離れてくれる?バカが移るから。

シャル:あーん酷いですぅ~イヤですぅ~

あれ?あたしの思っているイメージだと魔法使いはもっとこう、頼りがいのあるキャラじゃないの?

ゲームの光景を思い浮かべる。

……うんやっぱそうよ、頼れるお姉さんって感じ。

え?この人はあの魔法使いなの??

ヴェス:あ、改めて紹介するね。魔法使いのシャルエット。

ほら俺達の新しい仲間だよ。挨拶して?

シャル:はぁい。えっとぉシャルエットですぅ。魔法使いやってまぁす。

よろしくお願いしまぁす。握手しましょ~

ケイ:あ、こちらこそよろしくね。

シャル:(耳元でドス黒く)勇者様はあたしのだから取るんじゃないわよ?

ケイ:…え?

ヴェス:はいはい、メス豚。何言ってくれちゃってんの?どの口かなぁ?この口かなぁ?

シャル:い、痛いいたいいたいですぅ~ほっぺつねらないでくださぁ~い。

てかなんで聞こえてるんですかぁ~勇者様の地獄耳ぃ~

ヴェス:地獄耳はさすがに失礼じゃない?また躾けられたいの?ん?

シャル:あぁ~んそれもぉいいですぅ~…もっと躾けてくださぁ~い!

ヴェス:アホか

シャル:だってぇ勇者様に躾けられたからぁ今のあたしがいるんですもの(はぁと)

ヴェス:躾というかお仕置きだよ。

はぁ面倒な女になっちゃったなぁ。

…まぁでもこれからまた楽しくなりそうだ。ね?お姉さん?

違う。こんなの違う。あたしの知ってる勇者は…優しくてみんなを引っ張っていって

仲間想いで正義感溢れる人なんだ。

そんなドSな発言なんか絶対しない。

ヴェス:ま、とりあえず村まで行こうか。ほらじゅうたんだして。

シャル:はぁい♪それじゃ行きますよ~乗ってくださぁい。ヘインズ村までごーですぅ。

これから先どうなってしまうのだろうか…元の世界に戻ることができるのだろうか、

揺れるじゅうたんの上でただただ俯くしかなかった。

せいとの妄想のなれの果て

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